インプラント

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歯を失った後の治療法として、入れ歯やブリッジに代わって「インプラント治療」を選ばれる患者さんが増えてきています。 インプラント治療とは、歯を失った部位の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける手術法です。この治療により、きちんと噛むことが可能になり、美味しく食事を味わえるようになります。不幸にも虫歯や歯周病などで大切な自分の歯を失った場合、その治療法として、これまで取り外しの入れ歯かブリッジが一般的でした。例えば取り外しの入れ歯は、インプラントと違い治療期間が短い、健康保険が適用できるという利点がある反面、取り外しの煩わしさがある、ガタガタ動きやすく痛い、硬いものを安心して噛めない、味覚が落ちる、金属のバネが見えて気になるなどの欠点があります。
ブリッジも同様に、インプラントと違い、治療期間が短いという利点があるものの、ブリッジを作るために健康な歯を削られてしまう、ブリッジを支えている歯に負担がかかり寿命を縮めやすいという欠点があります。
インプラント治療の場合には、治療期間がやや長い、健康保険が適用されないという欠点がありますが、ガタつきが無く自分の歯と同じように硬いものをしっかり噛める、健康な自分の歯を削って痛める必要がないというこの治療にしかない利点があります。
さらに、このインプラントが失った歯に掛かる噛む力を負担するので、残った自分の歯の負担を軽減してくれます。
すなわち、インプラント治療には残っている大切な自分の歯を長持ちさせるというインプラント治療にしかない効果があります。

★インプラント治療の流れ

インプラント治療に際し、手術が可能かどうか診査と診断が必要となります。
まず、体がある程度健康である事がインプラント手術の第一条件となります。ただし、高血圧や糖尿病などの病気があっても、内科的にきちんとコントロールされていればインプラント治療への問題はありません。重度の歯周病や虫歯などがあれば手術前に治療しておく必要があります。歯を失った部位に関しては、レントゲンやCT検査を行い、インプラントを埋める部位の骨の厚みや硬さを診査します。手術が可能と判断されれば、人工の歯を固定するために必要なインプラントの埋め込み位置と本数を計画します。
また、骨が少なくてインプラント治療をあきらめていた方でも、骨を増やす処置をすればインプラントを埋め込むことが可能になります。 次いで埋め込み手術を行います。手術は、静脈鎮静または笑気鎮静を用いてリラックスした状態で手術を受けていただき、30分~1時間以内で済むのでインプラント手術に不安のある方も安心です。そして、埋め込まれたインプラントに人工の歯を取り付け、自然な感じで食事や会話を楽しめるようになります。

★インプラント手術手順

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手術が終了し、人工の歯を取り付けた後も、自分の歯と同様に毎日の歯磨きが大切です。